高井晶子写真展から



高井晶子写真展「night crawl in Tokyo」
場所 NADAR/SHIBUYA355
期間 H22/8/2~8/21
月明かりを殆んど感じることのない東京では、夜の街を照らすのは人工の灯り。誰かが、何らかの意図を持って燈した灯りが集まって、東京の夜景を作り出しています。そのせいでしょうか。たとえその場にいなくても、どこかに人の気配を感じます。人と人との繫がりが希薄になりがちな東京ですが、人の存在を一番身近に感じるのが、そんな夜の街を歩いているときかも知れません。そして、「どこかに感じる」という距離感が、ちょっと寂しくも心地よく、東京らしいと思うのです。と作者の挨拶文からである。

作品はオールカラーの半切大。写真を作る楽しみが聞こえてくる夜景写真。ふと、そのようなことを想いながら、作品を鑑賞させて頂きました。

作品の多くは、人影などは殆ど見当たらず、被写界深度を手繰ることで奥行きをイメージさせ、落ち着いて物事を考察できる、写真的な場を醸し出すことに、成功しているようでした。

普段、無意識に取り込んでいる、“身構えること”から解き放たれて、見る側が素にもどること。それは場である。

追記
作者は、ミックス光の楽しさ、引き伸ばしの楽しさ、レンズ効果を吟味する楽しさ等を、夜景写真のテイクを通して再構築し、夜半の平常心とカメラの引きを、写真表現に見事に結実させているのでした。


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by suguru2056 | 2010-08-06 23:38 | 写真
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